うちはうち、よそはよそ

コラム

先日の、BEAU PAYSAGE の会。

山陰の冬には珍しく、ぱきっと朝から、ずーっと快晴。

雨や曇りの日の霧がかった白い世界もそれはそれは美しいのだけど、

たくさんの人の集まる宴の席にはうってつけの終始気持ちよく晴れた一日でした。

 

ハクセンにとっては、始まって以来の大きなイベントの一つ。

関わる人の数と多様性を考えると、今までに類を見ないイベントでした。

お客さんもスタッフもみなさんそれぞれに

いい時間を過ごしていただけたのではないかと思います。

BEAU PAYSAGEという、あるがままの自然をそのままに映しとり

表現することを志したひとつのワインを真ん中に置いて、

きっとそれぞれがそれぞれに、感じることもあったのではないかな。

中には今は気付いていなくても、何かの拍子にふっとこの時のことが

思い出されるということも、もしかするとあるかもしれません。

それはその人それぞれにゆだねたいなと思います。

ハクセンにとっては、たくさんのことを学ばせていただいた実り多い会でした。

関わってくださったすべてのみなさんに感謝しています。

 

さて、お話はまだ少し長くなりそうです。

早いもので、新しい年の足音がすぐそこまで。

思えば、今年のはじまりのこじまさんの夜長書き初め、

「うちはうち、よそはよそ」に始まり、

夏の参議院選挙の時に感じた、「世界に多様な人が存在し、

その多様性を認めあえる社会になっていくように」という強い気持ち。

そして、BEAU PAYSAGEのイベントに終わろうとしている2016年。

多様性というものを強く意識した一年だったなぁと思います。

思い返すと数年前までの栃木にいた時の私たちは、

あの小さくも大きな閉じた世界の中で守られていて、

ぬくぬくと、まるで母親の胎内にいるかのような

あたたかく幸せな時を過ごしていたような、そんな気がしています。

そして、厳しい厳しい、産みの苦しみを味わい、

自分たちの足で歩くことを、“自分の名前でいる”ということをはじめました。

文字通り荒波にもまれながら(嵐の日のハクセンは、まるで難破船)、

ありのままの私たちでいるってどういうことだろうということを

試行錯誤、感じるままに表現しながら考え続けています。

そして二年目の今年は仕事を通じて本当にいろんな方々と関わらせていただきました。

いろんな方と関わることでまた自分たちの個性がよりくっきりと

浮かび上がってくるように感じています。

夫婦二人きりで始めたお店でしたが、12月からは新しく一緒に働いてくれる仲間もできました。

今まで以上に多様性というものを強く意識した一年、さて来年はどんな年になるのかな。

こじまさん、いよいよ厄年!

私は後厄が終わる!

 

なんだか一年の締めくくりのような文章になってしまいましたが、

まだまだ年末までしっかり営業しています。

クグロフのご予約もたくさんいただきありがとうございます!

焼き菓子のギフト製作も増えてきて、忙しくも嬉しい毎日です。

鋭意製作中、どうぞお楽しみにお待ちください。

 

kaori

 

 

 

 

 

 

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