『ハクセン』という名まえ

コラム 白線文庫

『ハクセン』という名の由来を、白線文庫のころからよく聞かれていました。

その度に、敬愛していた祖父の会社の名前を引き継いで、という話をしていたのですが、

実は『白線』の名には私の考えた意味ものせています。

 

「余白」の「白」と、「優美な線」の「線」。

どちらも、白線文庫を準備している頃に読んだ本の中で見つけたものです。

 

「余白」については、武満徹さんの本の中から。

“想像力を刺激する、行間や余白”

「白」が「余白」であるということは、はじめから決まっていました。

そして本の中で見つけた文章で「想像力」とつながったときに、

「そうそう!」と膝をうち、しみじみと深く共感したのでした。

ハクセンでは、何をするにも余白の部分をとても大事にしています。

日本古来の侘び寂びの美意識ともつながる、想像の余白。

 

「優美な線」は、串田孫一さんの本のカバーのそでのところに書いてあった、

“優美な線を描くように生きて行きたまえ”

この言葉を一目見て、これだ、と思ったのが今でも鮮やかに思い出されます。

優美な線を描くように生きる、簡単に言えば、

のびのびと生きる、ということなのかなと今では思っています。

自分の内からわき上がる、心から望んだことをして

周りの人たちとそのよろこびを共有し、

のびのびと生きている様子はきっととても美しいものです。

それが優美な線。

 

本は人の想像力を引き出し、誰もがのびのびと生きるための助けをしてくれる。

経験から、そう実感しています。

そして、『白線文庫』から『HAKUSEN』になり仲間が増えた今も、

同じ想いでいつもお店を磨いています。

 

kaori

 

 

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